米政府のつなぎ融資で経営破綻(はたん)を免れたゼネラル・モーターズ(GM)やクライスラーの自動車工場が集積するミシガン州。レイオフ(一時解雇)の嵐で全米最悪の失業率にあえぐ自動車の街には今後も厳しいリストラが待ち構えている。不況脱却の兆しが見えない中、労組幹部や職のない若者もオバマ次期政権の景気対策に大きな期待を抱いていた。(ミシガン州ポンティアック 渡辺浩生)
ビッグスリー(米自動車3大メーカー)の本拠があるデトロイトから北へ約50キロに位置するポンティアックはGMの企業城下町。広大な敷地の中の組立工場は、ピックアップトラックの生産を担ってきた。GMの有力ブランド「ポンティアック」も街に由来する。
だが、雪をかぶった工場と街は、かつてない経済危機に覆われている。
「今や会社と組合は同じ船に乗った運命共同体だ」。地域を統括する全米自動車労働組合(UAW)594支部のブライアン・ラーキン副支部長(53)は事務所でこう語った。
GMは昨年12月、政府へのつなぎ融資要請に伴い、北米20工場で生産調整に着手。UAWによると、ポンティアックでは1時間当たりの生産台数を54台から24台に削減し、約650人が職を失ったという。
小型トラックは近年の原油高と不況で販売が激減。1970年代には1万7000人いたポンティアックの従業員も今では900人まで減った。工場を囲むように立ち並ぶ住宅街には、窓にベニヤ板を打ち付けた空き家も目立つ。
ラーキン氏は解雇された従業員の世話にあたっているが、「どんどん失業者が増えている。どうやって新しい仕事をつくればいいのか」と肩を落とす。
米国では10人に1人が自動車関連産業に就いているとされる。ビッグスリーの経営危機は周辺産業に広がり、ミシガン州の昨年11月の失業率は9・6%と全米最悪を記録。このため、オバマ次期大統領が最大400万人の雇用創出を目指して打ち出す約8250億ドルという景気対策に「まずミシガンに刺激を」(デトロイト・フリープレス紙)との要望は高まる一方だ。
建築会社を昨年解雇されたジョン・スミスさん(48)は「オバマは仕事を持ってきてくれる」と期待を隠さない。だが、GMの生き残りはなお不透明だ。
UAWには政府融資の条件として、南部各州で生産する外国メーカー並みに人件費を引き下げる圧力が強まっている。「UAWが高い賃金をもらっているという批判は南部の共和党議員の策略だ。オバマ氏は組合を理解している」とラーキン氏もオバマ次期大統領に期待をかける。
そのうえでラーキン氏は「GMも今では燃費のいい車を作っている。景気が回復すれば再生できる」と語り、強い米国と自動車産業の復活を信じている。
2009/1/19 Businessi
失業率全米最悪・自動車工場の街
今まで、燃費の悪い車をたくさん製造してきたツケですよ。コンパクトになっていくしかないんじゃないですかね〜。
posted by mocamocamatari at 17:22|
Comment(0)
|
TrackBack(0)
|
社会
|

|